ラックパット(Lakhpat)で強制送還!?

アーメダバードで観光局に行くのを怠ったのは ブジの駅に観光案内所くらいあるでしょって思ったから
到着してみたらこの予想大ハズレ
大きな駅かと思っていたのに ホームには屋根もなく 駅舎も小さい~ダメもとで「案内所ないですか?」と聞いてみたが やっぱりナイ

ううん 困った
一週間くらいこのあたりをウロウロする予定だったんだけど いったいどこへ行ったらいいのやら?地図を広げて考える
宿探しをしているときにもらった料金表のすみっこのほうに この地方の見所や主要な街への距離が簡単に乗っていた
一番のオススメは「Mandvi」という海の近くの街らしい
でもカッチ湿原にも興味あるし まずは湿原の近くの「ラックパット」という街に行ってみよう パキスタンにも近いから面白い民族がいるかも~
宿のお兄さんに聞いてみると すぐ近くのバスターミナルから毎日バスが出ているそうだ
ブジでは一泊だけして まだ暗い翌朝6時にラックパット行きのバスに乗り込んだ
幾つかの街でお客さんを乗せたり下ろしたりしながら おんぼろバスはガタガタ進み 3時間半で144㌔走ってラックパットに到着
途中満員になっていたバスも ラックパットに着いた時の乗客はわたし達を含めて5人ほどになっていた
カッサカサの大地に 人の気配のない小さな村 バスはバスターミナルでもなんでもない空き地でエンジンを止めた
「しまったー!ここは街なんかじゃない 村でもない ただの集落だ! 大きな荷物担いで来ちゃったけど 泊まるところ無いかも・・」
バスを降りたわたし達に近づいてきたおじさんに「ゲストハウスありませんか?」と聞くと
「ううむ ゲストハウスか・・とりあえずグルドワーラーに行こう」とのこと

そしてその次に驚愕の一言

「パーミット持ってるか?」

パ パーミットーーーーーー!?

んなもの持ってないよ~ここパーミット要るの? げー知らなかった・・・・・・・・・・どうしよう・・・・・・・・・・・・

パーミットっていうのは入域許可証のことで 国境の近くとか政治的に緊張している場所に外国人が入るときに必要なことがある
インドだとシッキムに入るときにはコルカタ等の事務所で申請しないといけないってのは聞いたことがあったけど まさかラックパットでも必要だったとは!
仲の悪いパキスタンとの国境の近くだし 外国人がうろうろしていると「怪しいヤツ!」ってことになるのかもしれない
「えー!パーミットがいるんですか?知りませんでした ごめんなさい 持ってないです・・・」
とにかくおじさん(普段着だったけど 警察の人だったみたい)と一緒にグルドワーラーへ向かう

グルドワーラーっていうのはシイク教の寺院 こんな辺鄙な場所にも寺院があることにびっくり
風のよく通る気持ちのいい建物を抜けると 小さくて古そうなお寺が建っていた
迎えてくれたシイク教徒のおじいさんがさっそくお寺の中を案内してくれる 「1000年も前のお寺だよ」
ガラスケースの中に大事に飾ってある二つの木のサンダル「これはグル・ナーナクのサンダルなんだよ」
ん グル・ナーナク? それってシイク教の創始者じゃなかったっけ そんなすごい人の遺品がこんなところに保管されてるの?
もしかして彼はここらへんにも布教活動で訪れていたのかなあ アムリトサルの辺の人だと思っていたからちょっとびっくりした
あとでガイドブックを読んでみたら グル・ナーナクは西暦1500年くらいの人だったから 1000年前のお寺ってのはちょっと違うみたい
わたしの聞き間違いだったかな
グル・ナーナクのサンダルの置いてある本堂の中には
アムリトサルの黄金寺院と一緒の甘いお菓子が置いてあって 同じように参拝した人に振舞ってくれた

しばらくお寺を見学して外に出ると まだポリスがわたし達のパスポートや写真やパソコンをチェックしている
「わたし達ここからすぐに出て行かないといけませんか?」と尋ねると 「まだチェック中だからちょっと待ってなさい」という身振り
お互い英語が不自由で なかなか会話にならない

待ち時間が長そうだとみたお寺のおじいさんが「ランチを食べるかい?」と食事を用意してくれた
チャパティと豆のカレー・ジャガイモとキャベツのカレー・カットしたトマトと簡素だけど 風のよく通る気持ちのいい屋根の下で外を眺めながらとるランチは格別だ
しかもこんな辺境の地で グルドワーラーで 雲ひとつない青空を眺めながら シイク教徒のおじさんが用意してくれたご飯を食べることなんてもう二度とない

寺院の大きな屋根の下にはベッドが並べてあって 暑い時間はそこでお昼寝をするみたい
ポリスがパスポートをチェックしたり どこかの事務所に忙しそうに電話しているあいだ  
わたしたちもベッドを借りてごろごろ いつのまにか眠ってしまった
「一泊だけなら許してもらえないかなあ 一晩だけでいいからこの気持ちのいい場所で過ごしたい」

だけど目が覚めると 軍人さんや政府関係者っぽい人たちも集まって なにやら相談中

しばらくすると事情聴取が始まった
・いつから旅行しているんだ? 
・今まで幾つの国通ってきたんだ?
・すべての国の通過スタンプを見せなさい
・インドにはどこから入った
・インドのどこを回ってきた?
・どこの会社で働いているんだ 会社の住所を教えなさい などなど 
聞きながらもポリスは上司に何度も電話をし わたし達のことをいろいろ伝えて支持を仰いでいる
そして道中撮ったこの地域の写真は全部削除されてしまった
でも世間話を交えながらの事情聴取?で 終始和やかムード

最初の感じでは 夕方のバスでこの地域から出るようにと言われているように思ったけれど
最終的には 夕方のバスを待つのもダメで 近くの街からジープを呼ぶから それに乗ってここから出なさいってことだった

ちぇ
グルドワーラーで一泊したかったなあ おじさんベッドまで用意してくれたのにさ

ま でも仕方がない
意地悪されているわけでもない 政府が決めていることにわたし達が違反しているんだもんね・・
この時点で もう到着してから4時間が経過していた ポリスもご苦労さんだなあ
変な外人のせいで迷惑をかけてごめんなさい

ジープが迎えにくるまでの30分ほど 「周りを散歩してもいいよ」と言われてちょっと歩きに行く
寺院を出るとき「写真は撮っちゃだめだぞ」って念を押されたけど・・

ここに来るまで知らなかったんだけど ラックパットの周りには高くて古い壁が巡らされていた 崩れかけているところもある
誰が いつ建てたものなんだろう
こんな大きな壁があるってことは昔は栄えていたり 大事な街だったのかもしれないなあ
城壁の入り口の辺からは遠くのほうに湿原が眺められて「カッチ湿原が見たい」というわたしの願いもちょっとかなった

迎えに来たジープに乗り込んで寺院を出るときは 今日ここで会った全員が外に出て見送ってくれた
ポリスも「次来るときはちゃんとパーミットを取ってくるんだよ」とやさしい言葉をかけてくれる
みんなと握手をしてお礼をして 大きく手を振りながらお別れ
ちょっと胸がキュンとするなあ

ジープの中で彼に「こんな面倒なことになってごめんね わたしが情報収集を怠ったからいけないね」と謝ると
「いいよ 面白かったから」と笑ってくれた
この旅行は 長い旅をしたいっていうわたしの夢をかなえるために彼がついてきてくれている
次の行き先を決めるのも ここにどれだけ滞在するか決めるのも 次の目的地にどうやって行くかも決めるのは全部わたし
だから行ってみて宿がなかったり 道を間違えたりするとわたしは大きく責任を感じてしまうんだけど
今日は彼のこの優しい言葉でとっても救われた気分になった
わたしのダンナはほんといいヤツだなあ☆
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by oisiitabi | 2010-04-02 22:59 | インド


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