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バラナシからダージリンへ

バラナシでチケットを購入するなら「ZEE TRAVEL」がおすすめ
ダージリン行きのチケットを購入した後 飛行機のチケットも調べてもらったんだけど
「たくさん時間使わせてごめんなさい」て言ったら「いいんですよ 僕の仕事ですから」って
やさしいおじさんでした
店はベンガルトラ沿い ソナさんに紹介してもらいました

夜9時半出発のダージリン行き列車は やっぱり大幅に遅れて深夜2時過ぎにやってきた
何年も前の「地球の歩き方」に
・最近は以前ほど列車は遅れなくなっている
・たとえ遅れても頑張って最終的には遅れを取り戻す なんて書いてあるけれど なんのなんの
わたしがインド入りして約2ヶ月 遅れなかった電車なんて一本もない 4・5時間遅れるのは当たり前
6時間程度の距離ならバスのほうが便利なこともある
でも移動時間中ごろごろしたり 歩き回れるのが列車の魅力 車内販売もたくさん来るし☆

ムガルサライ駅でダージリン行きの列車を待っていたら 物乞いの子供たちに取り囲まれた
「なんにもあげないよ~」とこちょこちょして遊んでいるうちに 周りの人が増えてきた
はじめは 指遊びやおちゃらかみたいなことをしてケタケタ笑っていたんだけど
しばらくすると一人の男の子(15歳くらいかな)が「あなたはクリスチャンですか?」としきりに聞いてくる
「いいえ 仏教徒だよ(ううむ 心もとないけど とりあえず仏教徒と言っておく)」と答えると
「ボクはクリスチャンです」と胸の前で何度も十字を切って見せてくれる
インドってヒンドゥー教徒の人が多いし 駅の中で暮らしているような子がクリスチャンだなんて珍しい
そうこうしているうちに集まっている子がみんなで賛美歌を歌いだした
誰が教えたんだろう
もしかして宣教師がここらへんに来たのかな さっきの男の子は改宗した子なのかもしれない
持っていたペンでみんなの手のひらに十字架を書いてあげたら大喜び
次はこどもたちがわたしたちの手のひらにお花や自分の名前を書いてくれた
うさぎの絵を描いたら「バーブー!」って言ってまた大喜び どういう意味かな?うさぎかな
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↑左から二人目の男の子がクリスチャンだという子

そのうち時間も遅くなってきて子供たちは寝る体制に ベットも枕もない 駅の構内で大きな布をかぶって丸まるだけ
でも仲間やお母さんらしき人と寄り添って寝る姿はすこしだけ暖かい風景に見えた

子供たちと遊んでからわたし達は隣のプラットホームに移り 列車が来るのを待っていた
列車が出発したのが深夜2時だから 5時間近くも待っていたことになる
2時少し前にさっき遊んだ子供の一人が 嬉しそうに手の十字架を見せながら近づいてきて
プラットホームの向こうを指差しながら何か言ってきた
「うん さっきは楽しかったね ここで待ってるんだよ」とか適当に答えて別れたんだけど
後から気づくと 列車が到着する直前に「プラットフォームが変更になる」とアナウンスがあった
あの子はそれを教えに来てくれたんだ
わたし達が乗る電車を覚えていてくれて ずっと気に掛けていてくれたのかもしれない・・・・
まさかあなたたちに親切にしてもらうなんてね
どうもありがとう 
元気に大きくなるんだよ!

一つ笑っちゃう話もあった
わたし達がバラナシのメグカフェで作ってもらった 列車の中で食べるつもりだったサラダ巻き
列車がちっとも来ないからお腹空いちゃって 12時頃広げていたら さっき遊んだ子がやってきた
みんながにこにこ楽しそうな中で この女の子だけは足を引きずって無表情 不思議な子
この子が何度もわたしたちの近くへきて「なんかちょうだい ちょうだい」と主張する
わたしたちが食べているお寿司を見ているから
「これジャパニーズフードよ あなたにはおいしいとは思えないんだけどな~」と言ってみたけど
どうしても食べたそうなので 一個あげたら
パクっとかじった途端 海苔がびよーんて伸びて口から垂れ下がり 「ナニコレー!」って顔になっていた
きっと海苔にもビックrリだろうし お米が酸っぱいなんて初めてに違いない
せっかくもらったご飯だけど きっとおいしくないんだろうなって大笑いだった
 
今回の列車は初めてスリーパークラスに乗ってみた
今まではAC付きの寝台を取っていたんだけど スリーパーはACなし
ダージリンは涼しいからACなんて要るとは思えないし 乗車賃も半額以下
「節約だ~☆」なんて喜んでいたんだけど 列車に乗り込んだ途端後悔した
車内に足を踏み入れた途端 すごい密度の体臭とトイレ臭に襲われた
わたしたちの寝台にはもちろん知らない人が寝ているし 通路も荷物だらけでキッチキチ
寝ている人を起こして席を替わってもらい「クッサー!」って思いながら眠りについた
目が覚めたのが朝8時 もう車内は人の熱気がムンムン
私が起きるとすぐに座席がたたまれ 椅子席に変えられてしまった
もーここからが最悪だった
本来なら6人で使用するはずの座席に なぜだか10人ぐらい人が集まってギューギュー詰め
この人たちは絶対タダ乗りとみた 寝台数以上にチケットがあるわけがない
なんでチケット代ちゃんと払っているのにタダ乗りする人と席を分け合わなくちゃいけないのよ!
おまけに同席したのはシッキムへ帰るお酒大好きのおっさんたち 紙袋に隠した酒瓶を回しながら大騒ぎ
インドではあまりアルコールは一般的ではないんだけど シッキムでは別らしい
政府の政策でとっても酒が安い地域らしく アル中の人が多いんだって
そのせいかどうなのか まーこの人たちの飲みっぷりときたら・・・・
ギューギュー詰めで密着したおじさんの体温が熱い・・・酒臭い・・・・
しきりに話しかけてくる人がいて最初は愛想良く応対していたんだけど だんだんしつこくなってきて閉口
「マダム ランチはどうだった?もっとスパイシーが好き?もっとスパイス抜きが好き?」とか
「なんでショールをかぶっているんだ?ムスリムなのか?」とか
↑これはあんたがしゃべりかけてくるのがうっとおしいから 寝たふりをするためだよ!
最終的にはダンナに「金貸してくれ すぐ返すから」と言ったらしい
あー!もうだめ ガマンできん ほんと限界
基本お人好しで 他人に嫌われたくなくて いい顔しいの私なのに ヤツの話には「無視」で対抗
そうしたら今度はダンナに「ワイフは怒っているのか?どうしてほしいんだ?」って何度も聞いている
あーキモイー!キモ過ぎるー!
AC無しが思ったよりきつくて汗かくし おっさんはしつこいし 座席は狭いし
列車を降りたら胃がおかしくなってぶっ倒れるかと思った
あーもう絶対スリーパークラスは乗らないぞ!
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左側が問題のしつこいおっさん おっさんというにはちょっと若いか
右の人はヤツの仲間なんだけど 日本人にそっくりで驚いた シッキムの人は顔立ちが日本人にそっくりなんだって 
by oisiitabi | 2010-03-06 22:24 | インド


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